南海トラフ「地震発生の予知困難」・「家庭での食料備蓄は一週間以上」と有識者会議

 6月初旬、国の有識者会議は「地震発生の予知は困難」・「家庭での食料備蓄は、最低一週間以上」との報告書をまとめたと朝日新聞。デジタル版の記事は以下の通り。

南海トラフ「予知困難」 有識者会議、備蓄の重要性強調
 南海トラフ巨大地震の対策を検討していた国の有識者会議は28日、地震予知が現状では困難と認め、備えの重要性を指摘する最終報告書をまとめた。家庭用備蓄を「1週間分以上」とすることや巨大津波への対応を求めている。古屋圭司・防災相は今年度中に国の対策大綱をまとめる方針を示した


 県が開催する防災訓練に、何度か参加した。わがボーイスカウト神奈川県連は、非常用炊き出し袋を使い、炊き出し訓練で参加している。見学に見える皆さんに、「備蓄は何日分が適当と思いますか?」とお訊ねすると、判で押したように「3日分」と答えが返ってくる事が多かった。

 その瞬間、機関銃のようにポンポンと言葉が口をついで出て、相手を直撃して撃ち倒す。「ありゃデマで、正確には最低三日分以上なんですよ」と。私は最低でも10日分以上の食料備蓄と固く思い込んでいる。大都市圏に住んでいて、壊滅的な打撃を受ける予想される大災害に襲われた時、3日分の食料を食べ終えた4日目、外部から支援の手が伸びて食料をゲットできると思うなんて、なんとお人好しなんでしょ。確かに阪神淡路で都市圏が被災した時、全国から寄ってたかって救援の手が伸びた。恐らくは、三日と言わず翌日からであったかも知れない。その訳は、比較的限定された地域での災害であったから。ボラ活動のために現地入りしたのだが、周辺の街では地震どこ吹く風とばかり、平穏な日常が営まれていた。中越や中越沖では、数日で食料が届けられた。大都市圏とは比較にならぬほどの人口であったから。人口密集地など、一部の町なか。

 少し無理な評価であるのかも知れないが、それはともかくとして、ゼロが幾つか違うこの首都圏で、大規模震災が起きたらどうなるのか。私の故郷はひたすら広大で、JRの駅があるあたりはそれなりに家があるにせよ、すこし走ると原野。ひたすら原野や山。ところがこちらは、駅と駅の間に野原はない。ひたすら人家。山は遠くに見えるだけ。
 そこの大部分の住人の胃袋をそれなりに満たす食料は、誰がどこで作ってどうやって届けるのか。噂ではおにぎりをどっさりと作ることは可能らしい。が、それをトラックに積み込むまではできるのだが、倒壊した家屋やら電柱やらをかき分けて、運べるのか。ウルトラマンもスーパーマンもいないのだよ。人口に比して圧倒的に少数の警察・消防・自衛隊は、本当の一部にしか配置されぬ。さほど豊かな想像力なんて代物を持ち合わせぬ私にしてからが、「駄目だこりゃ」とすぐに気付く。

 「どうすりゃいいんだ」とお考えのあなた、自助努力とご近所の助け合い、そして自治会が旗を振っての共助が大切なんですよ。「誰かが助けにきてくれる」なんて事も、あるいはあるかも知れない。ただ、行政が馬に乗ってラッパ吹き鳴らしながら西部劇のように来るなんて事は、絶対に期待しない方がいい。最近、自治会の防災担当部門の責任者をお引き受けした。遅ればせながら、被災地での経験を自分の住む町にフィードバックしたいと思っていたから。で、あちこちの防災体制を調べて愕然とした。奴ら、ほとんど何もしていないように見える。運悪く防災部門に異動させられ、次の部門に異動するまでの時間潰しの仕事ぶりに見える。もちろん、全部じゃないけど。

 今日も今日とて、自治会員向けの非常持ち出し一覧を作ろうとして、下のような代物を見つけた。昨年位に作ったもので、南海トラフがどうこうという件はなかった頃。眺めて愕然とした。麗々しく、二次持出品リストに「最低でも3日分、できれば5日分を用意しておきましょう」。これを作成したお役人は、6日目に食料配給ができると思っているのだろうか。「○日分以上」でしょ?。とてつもない人口を抱えた県が作成したものだけど、こんどその根拠をぜひ聞いてみたいものと。

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