「日本のスカウト遺産百選」出版一周年を祝う会

 平成23年12月20日、日本記者クラブにおいて「日本のスカウト遺産百選」出版一周年を祝う会が開催されました。

 この「日本のスカウト遺産百選」著者は神奈川連盟参与 矢島巖さん(環境共育グループ ビスタワールド主宰)で、平成22年12月25日に糺書房から発行されました。その内容は「ボーイスカウト運動の伝来」に始まり、続いて「写真に見るベーデンポゥエルの来日」、「最初の日本少年スカウト」、「グリフィンのオベリスク」へと続きます。それぞれ写真や図表、資料、新聞記事の写しなども掲載された、我が国ボーイスカウト運動史。「スカウト遺産」の最後は、鹿野 重さんの『スカウト運動と「法人」』。これもまた矢島巖さんの「十話シリーズ」にある「鹿野さん十話」を引用しながら、日本連盟が経営(理事会)と教育を分離する事の必要性を訴えます。全222ページのご本ですが、百選掲載へ向けてのテーマ選択や記述のそれぞれに、矢島さんが愛してやまぬボーイスカウト運動への「思い入れ」や「解釈」を感じ取る事ができ、それが決して「回顧録」ではないことにも意義を感じています。辛口の評論家に終わることなく、その中に明確な指針とでもいうようなものを感じとる事ができる、そういうご本かととらえています。なお、矢島巖さんの著作などに付いては、VISTA WORLD21のウェブサイトをご覧ください。

 
 この出版一周年を祝う会は、日本富士スカウトクラブのEverOnwardの会のご支援を得て開催されました。師走も下旬となり、皆さんとてもご多忙な時期でしたが、滋賀県や石川県から駆けつけて下さった方も交えて矢島巖さんを囲み、暖かい、そして有意義なひと時を過ごす事ができたのは何よりでした。

 会は阪下朝一さん(日本オールドスカウトクラブ、日本大学ローバーOB会桜門会長)の音頭による乾杯により始まりました。阪下さんはコレクタとしても著名であり、「ボーイスカウト」の単語のある出版物の一切をお持ちと断じても、過言ではありません(スカウティング・ワールドにはここをクリック)。かつてNIFTYにあった、ボーイスカウト関連の話題を専ら扱う初めてフォーラムのスカウティングワールド開設で知己を得て、以来、25年ほどのお付き合いになります。

 乾杯を終え、さっそく皆さんの自己紹介が始まりました。ほとんどの方が「現役」で、お話はとかく長くなりがちです。限られた時間ですから、お話に割って入って次の方へ無理矢理廻してしまうご無礼で、冷や汗の連続でした。異色はInternational Boy Scouts,Troop1(以下IBS)のチーフスカウト(勝手にそうご紹介)のエドワード・ブラッカさん。日本にあるWOSMへ登録されたもう一つの連盟です。私が所属する鎌倉第8団のお餅つきへスカウトの皆さんをご招待したり、鎌倉地区のボーイスカウトやガールスカウトが地域への奉仕の一環として地元小学生を対象として開催する江ノ電ラリーへスタッフとしてお手伝い頂いたり、毎年4月に鎌倉観光協会が開催する鎌倉まつりパレードには、ボーイスカウト運動の国際性とでも言うようなものを市民の皆さんへご紹介するために連盟旗と共に参加して頂いてます。また、IBSに在籍していらっしゃったジョン・ミトワさんは、神奈川連盟役員としてもお世話になりました(ミトワさんに付いては、十話シリーズ試行版でご紹介があります)。ブラッカさんには、早稲田ローバースのOBである黒澤さんが事務局長を務めるスカウティング研究センタの研究発表会会確保で、大変お世話になり、それ以来のお付き合いです。最近では3.11の被災地支援ボランティア活動に、大変なご尽力を頂きました。私はかねがね、ブラッカさんをぜひ皆さんにご紹介して交流の契機を作りたいものと、分不相応な事を考えていました。ブラッカさんのスカウティングに対する姿勢に、矢島さんや皆さんと共通する何かを感じ取ったからです。その目的を達成することができたのも、この日の大きなよろこびの一つです。

 矢島さん旧知のお仲間である皆さんが多かったのですが、初対面の方々も少なくはありません。自己紹介が、さまざまな楽しいエピソードを交えて続きました。それが発端になり、お話は拡がります。それが初対面であっても、スカウト仲間はすぐ十年来の友人となるのはご承知の通りで、随所に歓談の輪ができました。話題には度々「"続"日本のスカウト遺産百選は出版されるのだろうか」との質問がありましたが、矢島さんはニコニコとするだけで、特にお答にはなりませんでした。ライフワークとでも言えるこの百選発刊に全精力を注ぎ込んでいらっしゃいましたが、「少しお休みね」などとお考えになるタイプの方ではありません。いつも手を抜かぬ全力疾走。yesともnoともお答にならぬ様子を拝見して、あるいはと期待しています。

 時折、お電話を差し上げる事がありますがお留守の事が少なくありません。お聞きすればその守備範囲とでも言うようなものを拡大し、ボーイスカウト以外の子どもたちをお相手にキャンプやイベント開催、町内会、講演会、そして「習い事」。矢島さんのお部屋には腹話術のお人形や手打ちそばのセット、楽器なども所狭しと置かれています。例えば手打ちそばは、ご高齢の皆さんへ美味しいお蕎麦をご馳走したいと講習会へ参加なさったようです。神奈川県の研究所で、環境を研究していらっしゃったのはご存知の通りですが、退職後、環境庁(当時)のお誘いでJACAの技術専門家として長期にわたって中東などで技術指導もなさるなど、活躍の場はさらに拡大し続けています。今回もカンボジア行きの合間を縫っての事で、会終了の数日後、またカンボジアへ。大晦日前にはお戻りになるそうですが。

 とても楽しい有意義な会でした。会を終えてお帰りになるほとんどの皆さんからは、「楽しい会だったよ。ありがとう」とお言葉を頂きました。望外の喜びです。

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プロジェクタを使い、百選選定のお話を
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この日のためにお作りになった百選紹介
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この記事へのコメント

坂本 正志
2011年12月25日 15:48
この百選は1千部少々が発行されましたが完売状態に近く、或いは京都連盟に多少はあるかなとの事でした。ネットでご案内をしましたが、ほとんど口コミ。

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