「湘南学園てらこや」

10月29日(土)午後、藤沢市の湘南学園で、同校PTAが主催する「災害時に役立つスキル!?」の講演会が開催されました。

 PTA会長(阪神淡路で被災)が大和第6団の稲葉副団委員長の学生時代の同級生と言う事でご依頼があり、稲葉さんや原同団委員長、県央地区の皆さんがお手伝いとして参加しました。学校所在地が私が所属する湘南地区内と言う事もあり、私にもお声がかかりお手伝い。ちなみに稲葉さんは旧制度の富士スカウト。県央地区の災害支援特別委員長で、座間第3団福田さんと力をあわせ、青少年を対象とするボーイスカウトの、災害復旧支援活動のお手本である「こどもわくわく隊」を展開しています。(こどもわくわく隊活動に付いては、ここをクリックして下さい)

 講演会プログラムは以下の通りです。
 13:30 開会 会長挨拶、スタッフ紹介
 13:40 非常炊飯袋の使い方デモ
 14:00 石巻の様子、活動紹介
 14:20 ロープの基礎(講義とデモ)
     簡易物干し場の作り方と基本的な結索法
 15:00 非常炊飯試食

 巷間流布される「非常食は3日分」はデマ、正しくは「非常食は最低3日分以上」と頑なに信じる私は、得たりとばかり参上するに決まっています。プログラムの流れとしては以下の通りですが、各項の説明はその実施意図

①非常炊出袋のご紹介と、炊飯実演・試食
 ・資材:径50cm程度の寸胴×2、プロパン用コンロ×1、醤油等(着色用)、炊飯袋×100、輪ゴム×100、精白米5合、紙皿×100、割り箸×100、包丁×1、まな板×1、飲料水500ml、お好みふりかけ×100 大型のごみ袋1枚、ポリ袋100枚(食器被覆用)
 ・講堂にて使い方の説明とデモ
 ・家庭の米櫃の横に用意しておくことを勧める
 ・洗米はしない。寸胴には着色した水を30cm程度入れておく
 ・寸胴とコンロ各1はデモ用。調理室では別途、寸胴で湯を沸かしておき、着色する(飲み水以外でも炊飯できることを教える)ために醤油を入れておく

②プロジェクタ等を活用しての、被災地状況のご紹介
 ・資材:プロジェクター、スクリーン、PC、データファイル
 ・最低3日間は自助。1週間は扶助。首都圏では更に長期化する
 ・まず必要なのは水、照明、食料、防寒、トイレ、情報
 ・半年たっても環境面で進んだのは「片付け」だけ
 ・コミュニティの崩壊
 ・ボランティアの重要性(行政では個人に対応できない)
 ・困ったボランティアさん達(押し売りや災害ゴロ、自立できない人や団体)
 ・個人ボラと組織ボラ
 ・ハネムーン期を過ぎて絶望期に入っている
 ・災害弱者(子供と老人)が放置されている(既に孤独死が報告されている)

③全員がロープを手に、基礎的なロープワークで物干台作り
 ・資材:1.5m以上の棒2本、5mmPPロープ30m巻×5、20㍑水入りポリタンク等×4、小型ブルーシート(1間×1間程度)1枚
 ・簡易物干し場を作って見せる=親綱の張り方を教える
 ・応用することで屋根(リンツ)を作り、更に三脚、テーブル等に応用でき、トイレも作ることができることを説明する(図示)
 ・結索法としては以下の3種類。時間によって+2種類とする
  参加者には2m程度に切ったPPロープを配布する
   止め結び=狙った部分に作ることが重要。近接した2つのこぶを作らせる。巻き結び=親綱の起点に使用。ふた結び=親綱の終点に使用。本結び=短いロープをつなぐときに使用。容易に解けるという特長を説明。鎖編み=3倍の強度が得られるので牽引や避難時に有用

 そして最後に

④試食及び質疑応答
 ・炊きあがった米飯を5つ程度に切り分け、ポリ袋に入れた紙皿に小分けして割り箸をセットして希望者に配布
 ・ポリ袋に入れるのは通常の食器を使用した場合に水洗いを省略して節水することを理解してもらうためである
 ・味付けは適宜ふりかけを使用してもらう
 ・スタッフは参加者の間に入って質問に答える

 会には70名程の参加者がありましたが、このプログラムの組み立て方はとても参考になります。自治会などのご依頼で防災のお話をする機会も度々ありますが、お伝えしたい事がとても多く、脱線もしばしば。このようなプログラムで行えば、系統だってできます。

 とても有意義な一日でした。写真はお話をする稲葉さん。
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