村山有とボーイスカウト(7) 六、ボーイスカウト東京七〇隊、ゴールデン・アロー、早稲田ローバース

六、ボーイスカウト東京七〇隊、ゴールデン・アロー、早稲田ローバース

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 東京七〇隊は、村山有を育成会代表として結成された。隊のネッカチーフの色は【赤】に決め「菊水のマーク」を入れた。 少年隊の班には、菊水班、山桜班、鳳凰班、白龍班という特徴のある班名がついた。隊長は海洋少年団出身の飯盛勲氏が就任した。初期の海外派遣団の班名も戦後の再建後で日本の精神を表す意味で八咫鳥班、雉班、兜班と言う日本的な名前を好んで付けている。

 戦後、マッカーサー元帥と村山等の会談でボーイスカウトの再建は認めてもらった。しかし、シースカウトについては復活は許されず、ジュニアマリンという仮の姿で東京七〇隊に本部を置いた。予想をはるかに上まわって参加希望者は大変多かった。これによって東京七〇隊の名前は一躍有名になった。また、このことは戦後の海洋少年団の再建につながっている。

 東京西ロータリークラブに所属していた村山は、歌手の藤山一郎氏が同クラブに入会する際、社会奉仕のプログラム参加として、昭和三十九年(一九六四年)から東京七〇団の団委員としてスカウティングに参加してもらった。藤山氏の日本連盟での奉仕活動は東京七〇団の団委員として昭和四十年(一九六五年)夏山中野営場で行われたローバー・ムートの歌唱指導が最初である。その後、藤山氏は東京七〇団の縁で日連の役員奉仕もする。

 東京連盟は各隊で青年隊(ローバー隊)を作ることは、大学青年隊と違って非常に難しいということから、地域単位での青年隊を作ることにした。村山の原隊である東京七〇隊の青年隊という形で、山手地区の青年隊該当者を募集した。参加希望者が多いため、予定の東京七〇隊の青年隊ではなく当時では珍しい地域青年隊として東京一五一隊(ゴールデン・アロー)として目黒の七〇隊所在地を登録場所にして、昭和三十二年(一九五七年)、村山有隊委員長、石川一郎隊長で発隊した。発団時の隊員は、石川ヒデカズ、黒川、海老沢誠、白井満、横井時規、高塚、早川、梅園、吉沢勇、斉藤政男、村山利の各氏。制服は少年隊・年長隊のユニホームの色とは変えて紺色にし、半袖・半ズボンの他に長袖・長ズボンも用意した。長ズボンには白いスパッツまで付けた。後に本部を銀座の国土開発株式会社に移して社長の石井新人氏を隊長にした。石井氏は東京七〇隊のOBで、夏のキャンプや地区ラリー等に自社の開発地・軽井沢レークニュータウンを積極的にスカウト運動に提供してくれた。

 昭和三十二年(一九五七年)二代目キャプテンの粕谷信夫氏が中心となり十二名の学生を集めて早稲田大学ローバースカウト隊(東京一四九隊)を松平頼明隊委員長、村山隊長で発隊。初期隊員は山口陽、市万田享巳、松平頼武などの各氏。奥島元早大総長もローバー隊に籍を置いていた。

 昭和三十三年(一九五八年)全国会議の規約改定で隊組織から団組織に変更になる。
 途中休団となるが、昭和三十七年(一九六二年)村山団委員長兼隊長で早大ローバースが元の東京一四九団で再発団する。キャプテンは小川芳郎、岩持岑男、五十野和男、藤木正範の各氏と続く。再発団時には「早稲田スカウティング」編集のため村山宅に数多くの学生が長期に宿泊をして発行をした。村山の死去後、昭和四十四年(一九六九年)から島中俊雄氏(当時日連常務理事)が団委員長を引き継いだ。哲学者の川原栄峰早稲田大学名誉教授も育成会長をしている(1969年~1991年)。

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この記事へのコメント

至道
2008年10月15日 07:49
村山有氏は東京西ロータリークラブに在籍しており、藤山一郎氏を同クラブに紹介した。写真は右から藤山氏、根岸真太郎氏(BS日本連盟事務局長)
坂本 正氏
2008年11月12日 09:39
写真に写っていらっしゃる方々中、村山先生の右側の方のお名前がわかりました。松屋(デパート)の社長(当時)、古屋徳兵衛氏です。

 二十年近く前、東京連盟のボーイスカウト展が銀座松屋で開催され、当時はやりのパソコン通信のデモを行った事を思い出しました。東京では幾つかのデパートでボーイスカウト用品を販売していますが、銀座松屋にも販売コーナーがあります。他では新宿・伊勢丹、渋谷東急でしょうか。ウワサでは、販売しても利益が薄いと聞きました。「慈善事業」と思い、申し訳がないので、私は横浜高島屋にあるコーナーで購入するようにしています。

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    Excerpt: 盟友の鎌倉8団の坂本氏のブログ be-prepared そなえよつねに!の記事は歴史的な価値が高いので紹介します。 シースカウトが復活できなかった訳、早稲田ローバー隊の発隊、国際スカウト連盟.. Weblog: オールドスカウトの話 racked: 2008-10-07 22:27